オープンスタンダードのオフィスソフト、OpenOfficeが、マイクロソフトの規格を推薦する報告に反論した。(OpenOffice.org、ODFよりOOXMLの採用を推奨するレポートに反論)
簡単に説明すると、ソースネクストが販売している格安のワープロや表計算などの統合ソフト「StarSuite」に代表される陣営がマイクロソフト製品を推薦する意見に 異を唱えたのである。
Windowsのみを使っている方には、「何を言っているのか!マイクロソフトを使っていれば間違いない!」と思われる方も多いかも知れない。しかし、独占は弊害を引き起こしていて、ヨーロッパでは、 オープンスタンダードのソフトを利用するところが多い。日本でも、自治体など、毎回料金を払ってアップグレードできる立場にない組織ではOpenOfficeを採用し始めている。
文書を印刷した紙でやりとりしていた時代は、それぞれが好きなソフトを使っていればよかったが、ファイルのままメールに添付する現在では作成したソフトの互換性が問題になる。営利企業であれば、最も市場占有率の高いソフトを使えば、利便性が高まるが、徐々に、主導権はソフトメーカーに握られてしまう。
その意味では、ソフトウェア、コンピュータは工業製品として成熟しておらず、標準化の途中といえる。たとえば、自動車ならハンドル、ブレーキ、アクセルは規格がないのに、 どのメーカも同じである。
2つの陣営も争わずに、共同して、より良い規格を作ってもらいたいもである。