レストランや飲食店では、何も食べずに出て行くお客さんはいなので、来客頻度の上昇がすぐに売りあげに結びつきます。小売りや他の場合は、そうは行きませんが、冷やかしで何度もやってくる人は、いずれ、本当のお客さんになります。せっかく来てくれた人を逃がさない仕組み、また、来てもらう工夫が必要です。
ホームページで来客頻度があがるとは、再来訪率が上がることです。全来訪者の中で、来訪歴のある来訪者の割合です。もし、アクセスログ解析にこの指標がなければ、来訪者数あたりのセッション数を見ても良いでしょう。
セッションとは、あるサイトに入ってから出ていくまでの間のことです。良いホームページなら、内容に興味をもった来訪者は、1セッションに何ページかを見て回っているでしょう。全く興味がなかったり、探しているものと違ったページの場合は、すぐ、別のサイトに飛んでしまうでしょう。さて、サイトが気に入れば、同じ人が、何度も訪れ、その来訪者あたりのセッション数は増えていきます。
セッションの判定にもクッキーを使うこともありますが、来訪者数同様やはり厳密な観測はできていません。下記のような判定に困る場合が幾つもあります。
- リンクをたどって、他のサイトに移ってしまった。=戻ってきたら同じセッションとすべきか?
- 昼食時に退席したなど、ページを開けたまま放置した。=退席したときにセッション終了とすべきか?
- 間違えて、ブラウザを再起動した。=同じセッションとしたいが、実際は別になる。
来訪者数が伸びたときは、 新規来訪者の割合が多くなり、再来訪率は下がる傾向があります。反対に、ページビューだけが伸びるときは、セッション数も増え、再来訪率も上がる傾向です。